白くて丸くて下がり眉で

お耳としっぽとおててとあんよがちょこんとついている君がやって来てから、
不思議と居場所ができたような感覚がある。
もとからこのワンルームが私の居場所で、一番安心できる場所のはずだったけど、
ちゃんと帰る場所になったような。

傷つけた自分には、傷つく資格なんてないと思っていた。
自分は何て冷たいヤツだと思っていた。
走れと言われるまま走って、もうどうにもならなくて立ち止まった。
君のおかげで、傷つくことをやっと自分に許せた気がする。

また涙が出る。悲しいけれど温かい。
温かくて、寂しくて、どこまでも静かだ。

傷つくならば愛ではないというけれど、ちゃんと愛だった。
愛になった。愛になっていく。
もがいて、苦しくて、ぐちゃぐちゃになって、どうにもならない間にもじっと息をして、
形を変えて静かに、心の中に居場所をつくっているのだと思う。

何も答えてはくれない。
何も発しないし、動かない。物音一つ立てずに、でも、確かにいる。
何も言わず、否定もせず、ただそこにいてくれる。
今、側にいてくれるこの白くてまん丸のふわふわが、どうしてか確かな安らぎをくれる。
心の居場所。

いつか君のように、誰かの心の居場所になれたなら。
誰かにとってのふわふわにしてもらえたら。
そしてただ、深い安らぎの中で静かに暮らせたなら。

もしいつか自分がそうなれたらなんて、一年前には全く思えなかった。
願うことすらおこがましいと思っていた。

沢山、与えてもらったんだ。気づかせてくれたんだ。
私、一生懸命好きだったんだよ。
そんな独り言も全部、耳をぴんと立てて、じっと聴いてくれている気がする。

ぽんぽこりん、と音がしそうな丸いおなかを撫でて、耳の形を確かめて、背中をとんとんたたいて。
一緒におやつを食べてゴロゴロして、笑い合う夢が見られたらいいのにな。
まるで、ドラえもんとのび太みたいに。

コメント

タイトルとURLをコピーしました