「子供の頃夢見た白馬の騎士は現れない」

誰か助けてと心で呪文のように唱える。もちろん何も起きない。
口に出せば変わるのかもしれない、でも皆大変なのだ、もっと大変な思いをしている人はたくさんいる、自分だけが騒いでどうするのか。
いや、こうやって人と比較して自分の感情やらを小さく見積もって、自分を否定するからいけないのかな。
他人を過大評価しすぎて、自分を過小評価しすぎているのかもしれない。

いつか王子様が迎えに来てくれる、なんて夢想したこともない。
ヒロインよりも、ヒーローになりたかった。
誰かが助けてくれることよりも、何があっても一人で乗り越えられるような強さがほしいと願い続けてきた気がする。


自分と向き合って、沢山過去を辿って、もう大丈夫だと思ったのにな。
多分、加齢のせいだ。
心細くなるお年頃なのだ。

少しだけ誰かの肩にもたれさせてほしい。
ずっとじゃなくて、少しだけ。 
ほんの少し、ほんのいっときだけ。
何も言わず、何も責めず。
誰かにとっての大事な人になれたなら、それが許されるのかな。
ただ少し、ほんの少しだけ。


ああ、疲れたなあ。
もう無理だ、もう頑張れない。
そう思っても、明日が来る。
惰性でもなんでも、生きているから生きるしかない。


頑張らなくちゃと何度も何度も言い聞かせる。
そう言い聞かせて、これまでもなんとかやってきた。なんとかなった。
だからこれからも、なんとか頑張らなくては。

頑張れなくても、生きるしかない。


タイトルはPIERROT/HUMAN GATE

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