未分類

「君のすんだ瞳に ふるえて挑む この僕の姿はどう映るのだろうか?」

亡くなった祖父の、その血が流れているのだと思うと、心強いような、きっと大丈夫という気持ちになる。多くを語らず、ただ家族に与え、守ってくれた。柔らかく温かな笑顔の面影だけが残っている。 何一つも返せていない。その血を次の代に継ぐこともできない...
日常

「飛んでいる 形で死んで 赤とんぼ」

もう20年くらいは前だろうか、新聞のコラムに載っていた句。記事を切り抜いてノートに貼り付けた記憶がある。検索してみたら、無着成恭先生という僧侶の方の句だった。毎年この時期になると、一年あっという間だったなあと全く同じことを思う。20歳で体感...
日常

「子供の頃夢見た白馬の騎士は現れない」

誰か助けてと心で呪文のように唱える。もちろん何も起きない。口に出せば変わるのかもしれない、でも皆大変なのだ、もっと大変な思いをしている人はたくさんいる、自分だけが騒いでどうするのか。いや、こうやって人と比較して自分の感情やらを小さく見積もっ...
日常

「いつの日かこれで良かったと何気無く思うのだろう」

野菜0の居酒屋メシをむしゃむしゃと平らげ、ぐびぐびお酒を飲んだ翌日、からだが野菜を欲している感じがした。酔いが覚めないまま作っておいたミネストローネの味が沁みた。にんにく、玉ねぎ、セロリににんじん、鶏胸肉。水はトマト缶に残ったトマトをこそげ...

海は僕を見つめた/スティーヴン・ラリー・バイラー

学生のころから、よく本を読んでいたと思う。思春期に差し掛かる頃に、まさに厨二病を発症した。子ども当時の自分にはどうにもできない環境の変化だったりもあったけれど、急に心許ないような感情、周りと馴染めないような感覚が芽生えた。はっきり生きづらさ...
日常

「いつでも何かに 傷ついてたね」

私は私でしかない。何度確かめても、何度逃げても。他の誰かにはなれない。だから、これでいい。これでいいんだ。もういい、諦めていい。飛べないとわかっているのに、震えながら崖の端に立つ必要はない。ゆっくりでも、歩いていけばいい。ぼんやりした希望だ...
日常

ミネストローネ

子どもの頃、生のトマトが嫌いだった。ケチャップは大好きだったけれど、トマトジュースや生のトマトは食べられなかった。それが大人になって、トマトが食べられるようになった。生食では大好きとまでは言えない気がするけど、トマトを使った料理が美味しいと...
日常

食パンの上の自由

食べきれずに冷凍しておいた食パンの片面を、魚焼グリルで焼く。本来の用途ではほぼ使っていないので、臭いは気にならない。食パンをひっくり返して、残り物のポテトサラダを乗せて、余っていたスライスチーズを乗せて、マヨネーズをにょろにょろと絞った。こ...
日常

「君の願いはちゃんと叶うよ 楽しみにしておくといい」

そうめんが食べたいなあ、と思って乾麺のコーナーに行ったら、そうめんの隣に細いうどんがあった。茹で時間は、そうめんの5倍。迷った。つるつるとそうめんをすすりたいと思っていたけれど、細いうどんはつるつるすすれるうえに食べ応えがありそうだ。結局う...
日常

ご自愛してね

ムヒと虫除けスプレーを買った。ムヒは、幼少期には多分親が買ってくれた。もしかしたら祖父母の方があれこれ用意してくれたかもしれない。大人になってからは記憶にある限り初めて買う気がする。刺されたら刺されっぱなしで、かゆいなあと思いながら、痕が残...